会頭挨拶

このたび、第46 回日本小児皮膚科学会学術大会を、順天堂大学皮膚科学教室、同小児科学教室で主催させて頂くことになりました。このような会を開催させていただきますことを大変光栄に思います。

この文を作成している現在、新型コロナウイルス感染症の流行は小康状態ではありますが、依然として蔓延しており、今後はとても不透明な状況です。本大会は現地参加、WEB 参加ともに可能なハイブリッド開催を予定しております。私共は、学会の本来の目的は、人と人が交流し、意見交換、知識交換をすることで個人、学会全体の質を向上させることと考えております。できる限り現地で皆さんとお会いできることを願っておりますが、ハイブリッド開催とすることで、現在の流動的な状況においても安定した学会開催が可能と考えております。

本学で日本小児皮膚科学会学術大会を主催させていただくのは今回で三回目となります。

第18回学術大会は平成6 年、当科前教授、本学現理事長であります小川秀興先生が会頭、小児科藪田敬次郎先生を副会頭として開催されました。第27 回学術大会は平成15 年、本学浦安病院皮膚科前教授で、現在は同病院名誉教授、環境医科学研究所特任教授である高森建二先生が会頭、同病院名誉教授金子堅一郎先生が副会頭として開催されております。

先生方は小児皮膚疾患の解明、治療に尽力されました。皆様ご存知の通り、高森建二先生は、2009 年から2021 年まで日本小児皮膚科学会第5 代理事長として本大会を牽引されてこられました。

近年、学会ではテーマを決めることが一般的になってきておりますが、今回の学会ではあえて設定しませんでした。テーマを決めて型にはまった学会を行うよりは、今現在ある最新の情報を集め、エキスパートに講演をいただき、その中で一人一人の先生が学会で集めた情報を探求することで自分自身のテーマを見つけていただくことが良いのではないか、そのように私達は考えております。ポスターに描かれた少女には、いろいろな角度から物事に興味をもって探求していただきたいという思いをこめてあります。

新型コロナウイルス感染症の流行する状況下ではありますが、学会が安全に開催できるよう最大限配慮をしていきたいと思います。

順天堂大学皮膚科学教室、同小児科学教室の医局員一同、多数の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

令和4年5月吉日

第46回日本小児皮膚科学会学術大会
会 頭 池田 志斈
順天堂大学皮膚科学教室 教授
副会頭 清水 俊明
順天堂大学小児科学教室 教授